[News Letter]中国がリードするコンピュータビジョン/サプライチェーンレポートリリース

[News Letter]中国がリードするコンピュータビジョン/サプライチェーンレポートリリース

Hike Ventures News Letterのバックナンバーです。
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Hike Ventures News Letter Vol.10 (12/15)

お世話になります。Hike Ventures(ハイクベンチャーズ)安田です。本日も、AI関連のトッピクや資金調達ニュースをお届けします!

お知らせ:前回のメールにてご案内をさせて頂きましたサプライチェーン+AIのレポートの販売を始めました!!サプライチェーン全体の運営をサポートするプラットホーム、ラストワンマイルの配達を行うドローンやロボット、製造現場の機械の故障・メンテナンスを予測するプロダクト、倉庫内で物を運んだり梱包したりするロボット群などなど幅広く116社をリストアップ。その中から29社をピックアップし詳細の説明のスライドを作成しております。価格は、税込で$1,250となっております。サンプルもご用意しておりますので、ご興味ある方は是非こちらのページを覧ください!

お知らせ:12月20日,21日に東京丸ビルホールにて開催される日経新聞主催 REG/SUM (レグサム:Regtech Summit)にAIのトピックでパネル登壇させて頂きます!


中国におけるコンピュータビジョンスタートアップの資金調達は、本News Letterがカバーする期間(12月前半)だけでも3件(Sense Time, Vison Technology, Reconova)ありました。Sense Timeは、Hondaとの複数年に渡る自動運転分野の共同研究も発表したりと、国内外で評価の高い会社が増えています。世界が注目するコンピュータビジョンスタートアップ1つに、北京ベースのMalong Technologies社があります。彼らのProduct AIは、製品の画像認識に特化したサービスで、Weakly Supervised Deep Learning(弱い教師付きディープラーニング)を使い、人手によるタギングをせず、膨大なネット上のデータからアルゴリズムが自動でタグ付けを行います。ネット上の写真は、製品の写真としてクリアではなかったり、メタデータもノイズが多いですが、彼らはそれらのデータを使ってAIを学習させることに成功。WebVision Challengeでは、94.78%の精度で見事優勝。(WebVision Challengeは、Imagenetの後継で、弱い教師付き学習AIを競う。)Imagenetでは、数百万の学習データ用画像へタグを付けるために5万人が2年を費やしました。このWeakly supervised deep learningは、人が介在しないため、高速、広範囲、低価格を両立させてモデルのトレーニングを行うことができます。Product AIの中国での用途としては、店先で撮影した商品のネット上で検索、リテールでの自動チェックアウト、将来的には地下鉄の入り口でのX線を使った荷物検査の自動化などがある。また現在は人が行っているアパレル生地のラベル表記の信憑性チェック(人が顕微鏡にて繊維レベルをチェックし、例えば本当にポリエステルが20%か調べる)などへの利用も考えている。

 写真は、 Malong Technologies のホームページより

写真は、Malong Technologiesのホームページより


【トピック】

  • NvidiaがTitan Vを発表
    Titan Vは、デスクトップ向けのGPU。最高処理速度は、110テラフロップ。$2,999という値付けながら、ワークステーション向けのTesla V100(1万ドル)と同等のスペックという情報も。Titan Vを使えばリサーチャーは、これまでよりも高速に自分のデスクトップでAIモデルのトレーニングを行うことができる。
     

  • QualcommがSnapdragon 845を発表
    同製品は2018年の発売を予定高精細な映像キャプチャオンボードSLAMそしてAIの強化が目玉。AIのパフォーマンスは従来の3倍。TensorFlow Lite, Open Neural Network Exchangeフレームワークをサポート
     
  • Googleが北京にAI研究センターを開設を発表
    どれくらいの規模になるかはわかっていないが、それほど多くない研究者のグループとそれを支える数百人のエンジニアを採用すると発表。
     
  • サンフランシスコ市がロボットの歩道走行を制限
    同市は、一社当たりが市内を走らせることができるロボットを最大3台且つ人がいない工業地帯のみでしか走行を許可しないことにした。シリコンバレーの他の市や他の州では、ロボットの走行がOKなところもある。ロボットが仕事を奪うという危機感から、ロボットを制限するような動きが今後も政治的な課題として持ち上がってくるかもしれない。

カメラファースト

  • 食べ物の写真でカロリー等を計算してくれるFoodzilla
    iTunes Storeからダウンロード可能ですカロリー以外にも脂肪たんぱく質炭水化物の量を推測

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自動車関連

  • LyftがボストンでnuTonomyと自動運転社のパイロットを開始
    ボストンのSeaportエリアでLyftを呼ぶと、自動運転車がピックアップしてくれるかも

  • DeNAと日産が自動運転車パイロットを発表
    2018年3月に横浜にて2週間行う予定。DeNAが開発したアプリから配車を依頼すると、日産リーフがピックアップし目的地まで乗せてくれる。2020年の上旬に完全自動のライドシェアリングサービスEasy Rideの実現が目標
     
  • HondaがSenseTime(中国のAI企業)と5カ年のAI・自動運転技術の共同研究を発表
    Hondaが持つ車のコントール関連のAIの技術とSenseTimeが強いコンピュータビジョンを組み合わせ安全な自動運転車を開発する。Hondaは、WaymoやGrabとも提携している。


【調達ニュース】

コンピュータビジョン

  • Sense Time (Beijing, China) Series B $410M
    コンピュータビジョンに強いAI企業。顔認識、ビデオ解析、自動運転に利用されている。400以上の顧客を持ち、Qualcomm, Nvidia, China Mobile, UnionPay, HNA, Huawei, Xiaomi, OPPO, vivo, そしてHondaと戦略的な提携関係にある。
    CDH Investments, Sailing, China International, China Everbright等から調達
     

  • Vion Technology(China)Series B $20M
    コンピュータビジョンテクノロジーを使った交通違反監視、顔・年齢認識、人数カウントのソリューションを持つ。
    彼らのスマートシティシステム(交通監視)は、北京や上海など6つの省で利用されている。
    Samsung, ABB, Tsin, Waterwoodから調達
     

  • Reconova (China) Series B $15M
    コンピュータービジョンのハードウェアとソフトウェアを提供。リテールや監視を主なターゲットしている。
    Infore Capital, Shanghai Saitian Investment Management等から調達。
     

フィンテック

  • Affirm (San Francisco, CA) Series E $200M
    割賦払いのプラットホーム。2017年4月段階で、100万のローン(10億ドル)を実施。
    GIC, Khosla Ventures, Spark Capitalから調達
     

  • Elsen (Boston, MA) Seed 2.4M
    金融機関向けのデータ分析プラットホーム。ロイターを始めとする大量の外部データソースと自社のデータを組み合わせて分析、ダッシュボード上でビジュアライズしてくれる。ロイターとはプロダクトの開発と販売で協業している。
    Hyperplane Venture Capital, Accomplice, Launch Capital等から調達
     

  • Kasisto (New York) Series B $17M
    金融企業が顧客とのコミュニケーションに利用する会話型AI KAIを開発。
    Oak HC/FT, Propel Venture Partners, Two Sigma Ventures, Commerce Ventures, Mastercard等から調達
     

  • Insikt (San Francisco, CA)  Series D $50M
    米国内の与信情報を持たない4500万人への少額ローンを提供。ユーザの与信判定に機械学習を利用。ホワイトレーベルのレンディングプラットホームLendifyを金融機関に提供。3年間で12万5000のローンを提供。600の金融機関等で利用されている。
    Coppel Capital, FirsMark Capital, Revolution Ventures, Colchis Capitalから調達

  

サプライチェーン

  • Overhaul (Austin, TX) Seed $4.5M
    トラックの車載・荷台のセンサー、天気等の配送にインパクトのある外部データを統合管理し、配送中の荷物がルールを守って配送されているかをリアルタイムで検知できるプラットホームを提供。高価な品物やデリケートなものを運ぶ時に搬送作業全体を通じてルールが守られているかをモニタリング。
    Abbey International Finance Groupから調達

トラベル

  • OTA Insight (London, UK) Growth equity round $20M
    ホテル向けのイールドマネージメントSaaS。イベントなど周辺で起こっている情報などをもとに将来の需要を予測し、ダイナミックプライシングを行う。
    Eight Roads Venturesから調達

位置情報

  • Sage Digital (Portola Valley, CA) Series A $10M
    AIを駆使して、ロケーション(店舗等)に関するより正確な情報を集めたデータベースを構築。今後データをディベロッパーへ提供していく。
    Woodsideから調達

コンシューマー

  • Replika (San Francisco) Series A2 $6.5M
    ユーザといつでも会話してくれるAIフレンド。リリース前には、150万人のウェイティングリストが。11月よりApple Storeでダウンロード可能。
    Khosla Ventures, Sherpa Capital, Phil Libin等から調達。
     
  • Genie (Los Angeles, CA) Strategic Funding Round $3M
    ニュースなどのコンテンツにリアクションしてくれる自分のアバターがつくれるプラットホーム。iMessage, Facebookメッセンジャー、インスタグラム等で共有が可能。
    NEA, CAA Ventures, Foundation Capital, Lerer Ventures, Trinity Ventures, Russell Westbrook等から調達
     
  • Lily (Los Angels, CA) Seed $2M
    女性向けバーチャルスタイリスト。例えば、女声があまり強調したくない体型があった場合に、要望にあったスタイルを提案する。
    NEAから調達

コアAI

  • H2O.ai (Mountain View, CA) Series C $40M
    オープンソースのAIソフトウェアと企業がH2OのAIを導入しやすくする様々なツールを提供。代表的な顧客に、Capital One, Comcast, AT&T, Kaiserがいる。現在10マンのデータサイエンティストと12,400の組織で利用されており、Fortune 500の約半数でも利用されている。
    Wells Fargo, NVIDIA、New York Life, Crane Venture Partner, Nexus Venture Partners, Transamerica Venturesから調達

ヘルスケア

  • 12 Sigma Technologies (San Diego, CA, Beijing, Suzhou, Shanghai) Series B $30M
    医療画像データから病気を診断する。GEとCTスキャンの画像からガンや心臓病を診断する技術の開発でパートナー関係にある。また、中国のトップ50の病院ともリサーチや臨床実験で協業している。
    SBCVC, CDBI Partners, Delian Capital, Zhen Fund, Matrix Partners Chinaから調達
     
  • Prose (New York, NY) Series A $5.2M
    同社と提携しているスタイリストのコンサルを受けながらユーザの頭皮や髪質の情報を入力。それに香りなどのユーザの好みを入力するとユーザにぴったりのヘアケア製品を調合してくれる。
    Forerunner Ventures, Correlationから調達。

エンタープライズ

  • ForceManager (Barcelona, Spain) Series B $12M
    フィードルセールスマン向けのCRMシステム。AIを使ってデータの入力をやりやすくしたり、一日の営業活動のプランニングや売り上げの予想を出したりしてくれる。Hertz, Ford, Volvo, Orange等が顧客。企業なの既存のCRMシステムに簡単に接続することができる。
    AXA Strategic Ventures, Nauta Capital, Sabadell等から調達
     
  • Avora (London UK) Seed $2
    企業が持つデータに機械学習を加え、リテール、マーケティング、フィンテック等様々な業界に向けたソリューションを提供している。
    Crane Venture Partners等から調達
     
  • Chattermill (London UK) Seed $800K
    顧客から届いたフィードバックを解析し、アクションが可能なレベルでデータを集約してくれる。Hello Fresh, deliveroo, TranserWise等が顧客。
    Entrepreneur First, Avonmore Developments等から調達

IoT

  • Guardian Optical (Tel Aviv, Israel) Series A $5.1M
    画像認識と深度マッピングを使い、車内の小さな動きを検知し、状況がいるかいないかや状況を認識。車内全体を1つのセンサーでカバーすることができる。
    Maniv Mobility, Mirai Creation Fundから調達
     

  • Senseye (London, UK) Series A $4.7M
    機械に設置されたセンサーから収集されたデータを使ってメンテナンスの予測を行う。同社のプラットホームは、センサーから上がってくるデータで正常稼動の状態を学習し、故障の予兆を検知した場合に通知を行う。どんなタイプの機械にも対応可能。
    MMC Ventures, Breed Reply, IQ Capital, Momenta Partnersから調

ロボティクス

  • Fetch Robotics (San Jose, CA) Series B $25M
    簡単に導入できる自律的に動く荷物搬送ロボットとデータ収集ロボットを開発している。DHLが主要な顧客。
    Sway Ventures, O’Reilly AlphaTech Ventures、Shasta Ventures、SoftBankから調達

     

  • Groove X (Tokyo, Japan) Series A $38.7M
    人型ロボット"Lovot'の開発。2018年の後半の発表と2019年からの発売を目指す。
    Mirai Creation Fund, INCJから調達。
     

  • PerceptIn (Shenzhen, China) Series A $11M
    自律的ロボットに視覚を与えるハードとソフトウェアを開発。コンピュータビジョン技術を使用し、LiDARを使用しない。ROSに対応しており、どんなデバイスにもインテグレートすることが可能。Huaweiを含む100社以上の顧客を持つ。
    SamSung, Matrix, Walden Internationalから調達

自動車

  • Ouster (San Francisco, CA) Series A $27M
    低価格・高機能LiDARを開発。最初の製品OS1(64 channel LiDAR)は12,000ドルで販売予定。2018年から量産を開始する。
    Cox Enterprises, Fontinalis, Amity Ventures, Constellation Technology Ventures, Tao Capital Partners, Carthona Capital から調達
     

ドローン

  • Kespry (Menlo Park, CA) Series C $33M
    指定したエリアを自動飛行ドローン上空から撮影。撮影された画像は同社のクラウドで分析される。採掘現場、建築現場、損害保険(家屋)のクレームなど業界特化型のソリューションを提供。現在200いる顧客のうち、150が採掘関連。
    G2VP, Shell Technology Ventures, Cisco Ventures, ABB Venturesから調達
     

  • Aeronyde (Melbourne, Fla) Seed $4.7M
    都市の中を自動飛行ドローンを安全に運用するための仕組みと運用自体を行う目指すスタートアップ。
    JASTから調達
     

サイバーセキュリティー

  • Simility (Palo Alto, CA) Series B $17.5M
    オンライン上の様々な不正行為を検知する。例えば、金融企業では、アカウントの不正な作成、アカウントのっとり、振込詐欺などの検知が可能。
    Accel Partners, PayPal, Valley Fund, Trinity Venturesから調達
     
  • NS8 (Arlington, VA) Seed $7.5M
    ユーザのサイト上の行動からユーザをリアルタイムに評価。Eコマースをカード詐欺や広告詐欺などから自動的に守る。
    Arbor Ventures, TDF Ventures, Hanna Venturesから調達
     
  • Prevoty (Los Angeles, CA) Series B $13M
    アプリケーションを自動でリアルタイムにアタックから守る。アプリケーション内に埋め込まれたPlug-inが常時怪しいリクエストを監視。アタックを検知するとアプリケーションを自動で守る。Oscar, ミシガン大学などが利用している。
    Trident Capital, USVPから調達
     
  • Ironscales (Tel Aviv, Israel)  Series A $6.5M
    フィッシングメールによるアタックの検知と自動プロテクションを行うテクノロジーを開発。
    K1 Investment Management, RDCから調達

ディベロッパーツール

  • Instana (Solingen, Germany and San Mateo, CA) Series B $20M
    アプリケーションを構成するマイクロサービスやコンテナのインタクションや依存度を自動で解析。その後、パフォーマンスのボトルネックなどのパフォーマンスの問題を自動検知する。世界中の100社の企業に利用されている。
    Accel, Target Partnersから調達。  

M&A

  • Appleが、オーディオファイルのテキスト化と検索のサービスを提供するPop Up Archiveを買収
     
  • Appleが、音で音楽、TVショー、映画等を検索するアプリを提供するShazamを$400Mで買収